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闇金の手口|携帯、スマホを郵送させる詐欺について

■目次

闇金の手口|携帯、スマホを郵送させる詐欺について

スマホを騙し取る!白ロム詐欺とは何か

スマートフォン契約を利用した詐欺行為

スマートフォンや携帯電話の中にはSIMカードと言うものが入っています。SIMカードは通信機能に必要なカードであり、それぞれ個別のIDを割り振ることによって加入者が特定できます。
白ロムとは、このSIMカードを抜いた状態のスマートフォンや携帯電話の事を指します。そして自分の名義でスマートフォンを購入した後、SIMカードを抜いた白ロムを別の誰かに譲渡する行為が白ロム詐欺です。

 

白ロム詐欺の加害者になる

白ロムを集めようとするのは、それが犯罪であることを自覚した詐欺師や詐欺集団です。しかしその集団を手助けしてしまっているスマートフォンの契約者本人もまた、詐欺集団と同様に詐欺行為の罪に問われます。
スマートフォンを購入する事によって白ロム詐欺に加担してしまうのは、通常であれば犯罪とは無関係の一般人です。
たとえば犯罪に巻き込まれる際の手口の一つに、簡単なアルバイトと称して携帯ショップを回るよう指示されるケースがあります。本人は指示通りに動いているだけなので、自分が詐欺行為を行っていること自体に気付かない場合も多いです。
スマートフォンを購入した後は郵送するように命じられ、譲渡した後になってようやく何かがおかしいと気付きます。しかし気付いた時にはもうとっくに手遅れです。バイト代は1円も入らず、あろうことか詐欺に加担したという取り返しのつかない事態に陥っているのです。

 

白ロム詐欺を顧客に行わせる闇金

闇金による白ロム詐欺の手口

最近では白ロム詐欺を行う闇金が増えています。スマートフォンを購入するターゲットとして選ぶのは、闇金の顧客として金を借りている状態の人、中でも多重債務者などのように金銭や生活に困窮している人が多いです。
一般的な白ロム詐欺がアルバイトと称して勧誘されるのと同様に、闇金も顧客に対して割りの良いバイトがあるなどと言いながら話を持ちかけます。または多重債務によって首が回らなくなっている顧客に対しては、利息を支払う代わりにスマートフォンを契約してくるように指示する事も少なくありません。
お金がもらえたり、利息がチャラになったり、それは顧客にとっても美味しい話のはずです。スマートフォンを購入して渡すだけですのでやり方自体は難しくないため、闇金の指示にもついつい従ってしまいます。

 

顧客の損失

報酬は受け取れない

闇金から報酬と引き換えにスマートフォンの契約をさせられた場合でも、指示通り白ロムを送った後に報酬が受け取れる保証はありません。
顧客からスマートフォンが送られてきた後は、音信を途絶えさせる闇金が非常に多いです。スマートフォンが手に入ったら逃げられてしまうケースも多発しています。
そのためお金に困って闇金に手を貸した人は、救われないどころか事態はどんどんと悪い方にばかり流れていきます。

 

スマートフォン代の支払い義務だけが残る

報酬が受け取れないだけではなく、さらに深刻な事にスマートフォン本体の支払い義務は契約者本人に降りかかってきます。闇金に騙されて行った事だと主張したところで、ローンの支払い義務がなくなる事は決してありません。それどころか詐欺行為を働いたとして逮捕されるリスクまであります。
スマートフォンの料金を少しでもどうにかしたければ、解約の手続きをする程度のことしか方法はないでしょう。しかしスマートフォンには2年契約の原則があります。2年経たないうちに解約するとなると違約金が発生してしまいますが、そうかと何もしなければ利用料金が払いきれなくなるかもしれません。
利用料金を払わなければ滞納によって強制解約をされてしまうだけです。滞納の履歴が携帯会社に残ってしまうと、以後に自分自身で使うスマートフォンを契約したくても契約できない事態に陥る恐れもあります。

 

白ロム詐欺は警察に相談するべきか

逮捕される危険性

白ロムを闇金に渡した人の中には、闇金に騙されてスマートフォンを取られたというような捉え方をしている人が少なくありません。しかし実情がどうあれ、スマートフォンを契約した本人の話がそのまま警察で受け入れられる事は多くありません。なぜなら事態の外観を見れば、スマートフォンの契約をした人が詐欺行為をした加害者となっているからです。
法律上、本来の被害者はスマートフォンを騙し取られた携帯会社です。そもそもスマートフォンは自分自身が使う目的で利用契約を結びます。つまり購入したスマートフォンは、契約者本人が利用する事が前提です。そのため購入したスマートフォンを闇金へと譲渡すると、携帯会社から商品を騙し取ったという構図が完成してしまいます。

 

白ロム詐欺に詳しい弁護士に相談

闇金に騙された結果として自分自身が加害者に仕立て上げられてしまったとき、警察や携帯の販売店に何を主張したところで請け合ってもらえない恐れがあります。逮捕されたり訴えられたり、犯罪者として罰則を科せられるリスクもあるでしょう。
そのためもしも白ロム詐欺に遭ってしまったら、専門の弁護士に相談する事が解決への糸口となります。闇金による白ロム詐欺であれば闇金対応に慣れている弁護士でも心強いですが、もう一つのポイントとなるのは白ロム詐欺に詳しい弁護士であることです。
最悪の場合には逮捕されかねない状況の回避や、手元に残ったスマートフォン代金の支払いに関する対処など、専門の弁護士であれば最も損失の少ない状態を目指せます。スマートフォンの料金も、いくらか負担を軽くするための措置を取れる可能性があるでしょう。
知らず知らずのうちに犯罪に加担してしまうと、自分の力で解決する事は困難です。少しでもリスクを軽減させるためには、専門の弁護士に相談する事が求められます。