闇金に強い弁護士はこちら

闇金の手口によって顧客が犯罪者にされてしまう事態が続出

■目次

闇金の手口によって顧客が犯罪者にされてしまう事態が続出

闇金が顧客を犯罪者にさせるケース

口座の売買をさせる

顧客名義の銀行口座を作らせ、それを闇金業者へ郵送させるというトバシのやり口があります。闇金の手に渡った口座がどのように使われるのかと言えば、犯罪のために利用されるのは考えるまでもないでしょう。闇金への返済のために支払われる金の回収場所になったり、振り込み詐欺に使われたりなどが主流です。
しかしここで、実際に罪を犯しているのは闇金であって自分は無関係であると思い込む事は大きな間違いです。闇金に口座を譲渡すること自体、そもそも犯罪行為に当て嵌まります。結果として詐欺罪による逮捕のリスクが生じる他、自分の銀行口座が凍結される危険性まで出てきます。

 

スマホやiPad端末の偽装契約

銀行口座と同様に、闇金は顧客名義で契約したスマートフォンやiPadを事務所に郵送するよう指示する事があります。この行為ももちろん犯罪となりますが、闇金の口車に乗せられて協力してしまう人が後を絶ちません。
スマートフォンなどを闇金に渡してしまうと、携帯会社に対する詐欺行為として警察に逮捕される恐れがあります。罰則を受ける場合もあるので、決して手を貸してはいけません。

 

顧客が闇金の指示を聞き入れてしまう理由

支払いの代わりとして強要される

口座やスマートフォンの譲渡を引き受けてしまう人には、ある程度の決まったタイプがあります。ホームレスなどの生活困窮者の他に、多重債務によって借金が返せなくなった人である場合が多いです。利息の代わりとして口座やスマホを郵送するよう、交換条件を提示されて引き受けてしまうケースが頻発しています。
常識的に考えれば手を貸すべきでない事がすぐにわかります。しかし顧客は闇金に対して弱い立場に立たされているうえ、口座を渡せば支払いから逃れられるという安心材料も手にできます。いけない事だと分かっていても、加担してしまう人は現実に存在するのです。

 

報酬をちらつかせる事も

口座やスマートフォンの譲渡をすれば報酬を与える、あるいは金で買い取るなど、闇金からうまい話を持ちかけてくるケースもあります。しかし実際には本当に報酬が支払われるとは限りません。口約束をしていても簡単に破るのが闇金です。
さらにスマートフォンを闇金に送った場合、報酬が支払われないどころか支出だけが増えることになります。支払いは契約の名義人である自分の手元に残るので、金銭的にも追い込まれてしまいます。
しかしそもそも、これらの譲渡行為はれっきとした犯罪です。闇金に従うことは犯罪の片棒を担ぐ事でもあるのだと、どんな状況でも理解しておかねばなりません。

 

闇金に従った場合のリスク

銀行口座を持てなくなる

自分名義の口座を作って闇金に譲渡することは詐欺行為に該当します。だからこそ逮捕されたり罰則を科せられたりする恐れが出てくるのです。
そしてもう一つ注意しておきたいのが、銀行口座の凍結という事態です。銀行によって口座が一度凍結されてしまうと、元に戻す事は困難となります。虚偽の口座を開設した人の情報は別の銀行間でも共有されるため、どの金融機関であっても口座を開設する事ができなくなります。

 

同業者だと疑われ逮捕される

闇金の活動はトバシの携帯や他人名義の口座が使われているため、警察にとってもその動向の詳細を掴む事は困難です。そのような中で顧客が自らの名義で口座を開き、それを闇金の手に渡してしまう事は非常に危険な行為となります。自分名義の口座に別の顧客の返済額が振り込まれた事実が出来上がってしまうため、口座の履歴を見た警察から闇金の仲間であると疑われてしまいます。

 

借りただけでも逮捕や口座凍結のリスクが生じる

返済をしようとする顧客の振込先としては、基本的に闇金の所有する口座が指定されます。そして返金を受けた闇金の口座から、別の顧客へと貸し付けが行われるのが通常です。ところが最近では間に闇金の口座を挟まず、ある顧客の口座から別の顧客の口座へと直接振り込ませるケースも目立っています。
借りた金を支払う顧客Aと、金を借りる顧客Bがいたとしましょう。闇金はAに対し、B名義の口座を振込先として伝えます。すると闇金から借金をしたBの口座には、当然A名義の入金がされる事となります。
Bとしては単純に借り入れをしただけのつもりです。しかし口座の履歴上は、闇金被害を受けたAの被害金をBが自己の口座で直接受け取ったという事実が出来上がっているのです。
そのため闇金から金を借りただけであるのに闇金の仲間と思われ、警察から事情を聞かれるなどといった事態が起こります。あるいはAが弁護士の手を借りて闇金の口座を凍結させたとなれば、それは結果的にBの口座が凍結されたという事になってしまいます。

 

犯罪に巻き込まれないために

闇金との関わりを絶つ

被害者だったはずの自分が、口座やスマホを闇金へに譲渡する事によって加害者にリスクが伴います。逮捕される事も罰則を科される事も大きな損害となりますが、銀行口座が凍結されれば社会生活を営むうえで大きなデメリットが残ってしまうでしょう。
一度口座が凍結されてからではすでに遅く、腕利きの弁護士であっても元に戻す事は困難です。そのような事態に陥る事を防ぐためにも、闇金から提示された話には迂闊に乗らない事が大切です。そして何より、闇金との関わりを絶つことが最重要となります。

 

闇金から解放されるためには弁護士の力を借りる

闇金に郵送するための携帯電話を自分名義で申し込んでしまったり、同じく闇金の犯罪に使われる銀行口座を開いてしまったり、闇金の言葉に乗せられて犯罪の加害者になってしまう顧客は少なくありません。
こう言った場合、速やかにスマートフォンや銀行口座の契約解除をしなければなりません。しかしすでに自分名義で契約をしていると言う事は、携帯会社や銀行に対して詐欺行為を働いたという事実が残ります。口座に関しては凍結されるリスクもあるので早急に解約する事が求められますが、弁護士に相談しておく事もまた重要な事項です。
たとえ闇金に騙されて行った事であっても、それが犯罪である限り逮捕のリスクが付いて回ります。警察で事情を聞かれるだけで帰されるケースもありますが、中には実際に起訴されてしまった人もいるのです。
それだけ重大な事をやってしまったという証拠ですが、少しでも自分の身を守るためには弁護士への相談をしておくことが必須です。闇金に強いことに加え、この手の詐欺行為が絡む案件に精通している弁護士を選択できればベストでしょう。